子どもと向き合うことは、思いもよらないことの連続です。不安なとき、思わず検索したスマホからは、情報が大量にあふれ、「子どもがこれからを生きていく上で大事なことってなんなの?こんなにあるの?」と途方にくれることもあります。
子どもたちは、私たちが育ってきた時代とは比べものにならない、先が見えない時代に生きていく、よくそう言われます。
「私たちと違う」というと不安になるけれど、結局は「どんな時も自分で立てる」ことだと思うのです。
そのために必要なのは、
「自分のことを信じていること」
「自分のしたいことをわかっていること」
これは、子どもにも、子育てをしている大人にも必要だと思うのです。
子どもは、成長の過程で課題にぶつかり、「自分のことを信じる」気持ちが縮こまることがよくあります。でも、自然とつながり、五感を存分に使って自分なりの発見をし、その瞬間を味わうことで、のびのびと水を得たようになって、よろこびを全身で表現する。同時に、大人は教える側かと思っていたら、子どもが発するよろこびから、大人が気づかされ、教えられ、呼び覚まされる。子どもと大人がともに体験することで起きる、こんな様子を、現場で何度も見て、経験してきました。
だから、自然は大きな先生。育てる、育つの関係を超えて、自然をともに味わい、「自分のことを信じる」気持ちと「自分のしたいこと」を取り戻す。塩尻「自然科学体験 ばななんLAB.」でそんな場所をつくります。